今日も暖機運転・・・(ヽ´ω`)

車が好きでブログをはじめました。特に根拠もなく妄想をゆる〜く書いてみます。

BEV発表に思うトヨタのヤバさ

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まさかのBEV超ラインアップ!

2021年12月14日に突然トヨタ(レクサス含む)がBEV(バッテリーEV)を発表しました。
豊田章男社長がプレゼンする中、いきなり5台も出すのかと思ったら背後の幕が落ち更に多くのEVが登場、計30車種というフルラインアップだそうです。

トヨタヤバいな!

それはこんな台数を一気に出したことではなく、翌朝ネットで見た反応でした。
その多くは肯定的な反応で「トヨタよくやった!」という論調で、EV路線に本格的に乗り出したトヨタに対する賞賛でした。
僕の見た限りなのである部分ではトヨタ叩きが盛んだったのかも知れませんが、それも海外EVメーカー乗りの一部の人たちくらいって印象でしたね。

 

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トヨタ自動車株式会社You Tubeチャンネルより
https://www.youtube.com/watch?v=WwPQmirOyJE

いやぁほんとここが凄いいや怖い、何がってこの時のトヨタの立ち位置だったんですよ、不思議なことに僕が知るかぎりアンチがそれほど騒がなかったんですよね。
トヨタのイメージって僕のようなオッサンの場合、どっちかと言えば「好きじゃないメーカー」に分類され、クルマに興味の無い層に受けるクルマを作って常に業界トップに居座ってる企業って印象でしたね。
だって僕が物心付いた時からずっとトップのメーカーで、右も左もトヨタ車だらけでしたよね。(とは言え昔は日産が強かったですが)

僕はファーストカーがトヨタコロナクーペだった事もあり、そこまでアレルギーは無いのですが別のメーカーを信仰してる人は目障りなメーカーでしょうね。

今更トヨタの強さは言うまでもないですが、我が日本ではシェア50%で常に売れるものを出し続ける無敵のメーカーで、世界的に見ても2020年の販売台数でVWを抑えて世界1位です。
アーマードコア4だったら国家解体戦争に確実に参加してますよ。

ちなみに昔のトヨタは会社規模は大きいが無形資産で計算した場合、遥かに企業規模の小さいコカ・コーラにも負けると言われてましたが、今やプリウスのHV車で世界をリードしレクサスブランドを展開するなど、ブランドイメージの構築にも余念がないです。

 

怒涛のEVラッシュで内燃機関ピンチでは?

そんな大トヨタが30台も一気にEVを出せばシェアに物を言わせてEV車だらけにする気か!」と罵声を浴びせられそうでしたが、前述の通りそうはならなかったんですよね。
あの大トヨタが一気にEV戦線に割って入れば、EV化が加速しガソリン車が好きなクルマ好きには面白くない状況になりそうなものなんですがね。

ところがどっこいそうはならなかったのがトヨタの凄くも怖いところです。

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しっかりスポーツモデルもラインナップ


その原因はトヨタの今のイメージの有ると思います。今までのトヨタはクルマ好きに訴えかけるエモーショナルな部分が足りなかったと思います。
過去にはF1をやったり今もWRCや耐久レースなどモータースポーツにも積極的ではあるんですが、こと日本ではクルマ好き=モータスポーツ好きとはならないようでした。そこへやってきたのが現社長の豊田章男氏です。
トヨタは彼のキャラクターをうまく使いアイコニックブランディングに打って出ます。

 

トヨタのキャラ=豊田章男社長?

今やクルマ好きで有名な人ですがかなりの筋金入りで、2007年の副社長時に社内チーム「Team GAZOO」を立ち上げニュル24時間に参戦、2017年には「ROOKIE Racing」を設立、モータースポーツへの自らの関わりも積極的でした。
社長就任からは86やスープラ、GRヤリスなどスポーツカー逆風の時代にスポーツモデルの投入にも意欲的で、インタビューなどでも「うるさくてガソリン臭いクルマが好き」と公言し、その時代に逆行するような発言も従来のクルマ好きの琴線には触れたようです。

わかりやすく言うと・・・

・とにかくクルマらしいクルマが好き
・モータスポーツに積極的に参加してる
・新型スポーツカーを投入している
・水素エンジンなど内燃機関を諦めない
この姿勢で着々とクルマ好きの外堀を埋めていきます。

これだけでは有りません、まだトヨタには追い風が有りました。
HVでは先行したトヨタでしたが、それを大事にしすぎたのか(?)EVには及び腰感がありました。
その間、トヨタ内燃機関でまだやれる!と水素エンジンでレースをするなどアピールもしていたんですが、ヨーロッパや中国はすっかりEV路線に転換し内燃機関の排斥を進めていました。
まるで世界からトヨタカーボンニュートラルに積極的でない」「環境に優しくない」という立ち位置にされた感があり、トヨタだけでなく日本はEVに乗り遅れてるとすらされていました。(様に見えてました)

 

まさかのトヨタ日本代表説

つまりトヨタはクルマ好きの期待には応えてるが、EVを出さないので環境問題をおろそかにしてると。
もはやトヨタvsクルマ好きではなく、トヨタvsサスティナブル思想軍団へと雰囲気が変わりました。
しかも相手が欧州や中国であり、とくに欧州はEV化を進め日本車を排斥しようと目論んでるなんて見方もされ、もはやトヨタvs欧州メーカーというより日本vs欧州メーカーの図式にスライドしちゃいました。

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要するに知らない間にこの問題に関してトヨタは世界と戦う日本代表になっちゃってたんですね。
さぁ、ここで満を持しての EV投入だったわけです。

冒頭で言った通りトヨタは日本のみならず世界的に見ても巨大自動車メーカーで、このトヨタがフルラインアップのEVを一気に投入するなんて、もはや内燃機関の息を止めに掛かってるようなものですが、そうは捉えられず豊田章男社長のキャラクターや、実用化するか微妙さ満点の水素エンジンでレースをやったり、HVで内燃機関の生存率を上げるなどのアピールと、欧州の内燃期間いじめ=日本メーカーいじめに見える図式が渾然一体となって、外野からはトヨタがEVで先んじてたように見える海外勢にカウンターを食らわしたように見えてしまいました。

そしてトヨタやったぜ!へ繋がっていくんですね。
いやぁ怖いわトヨタ。これクルマ好きのハートを掴んでなかったら総スカンでしょ?

 

車作りだけでないソツのなさがトヨタの強み

正直僕はここまでの流れは自然発生的なものではなく、トヨタの広報活動や様々なマーケティング手法に寄って生み出されたものだと思うんですが、章男社長を使ったアイコニックブランディングの成果や、今まで培ってきた実績の積み上げの為せる技ですよね。

しかし知らない間にここまでうまくイメージをコントロールして、大量のEV攻勢までもいい流れに結びつけてしまう大トヨタ、頼もしさ反面怖さも感じちゃう今日このごろ、これを黙って見逃さず他の国内メーカーの逆襲にも期待したいところですね。

ロータリーよ君はどこへ行く

いまだ不透明なロータリーの未来

6月28日の日経新聞の記事によると、マツダはEV化へ進めるにあたって計画されていたレンジエクステンダーREを中止するそうです。
まぁ日経は「日産、スカイラインやめるってよ!」など結構やらかす新聞なんですが、それでもどっかから聞いた話が元なんでしょうね。

 

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レンジエクステンダーは消えてもREは残る

記事によるとレンジエクステンダーはやめるけど、REは作るよって内容なんですよね。
REはレンジエクステンダーとしては振動が少なく、常に充電できるのでEVの弱点を補える良い構造だと思うんですが、バッテリーを小さくして小刻みに充電する方向を選んだようです。(記事によれば)
あれ?つまりREは出すってことはハイブリッドロータリーって事なるんですが、確かにトルクの細いREにとって初速から最大トルクの出せるモーターとの組合せって相性いいですよね。

 

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ロータリーエンジンのプレミアム性を活かすなら

マツダアイデンティティとも言えるREなので、使うのならプレミアム感の出る車種ですよね。
振動の少ない滑らかなREなので高級セダンでもいいんでしょうけど、マツダって直6開発してましたよね。
あれ今はどうなってるんでしょうか?噂だと雲行きも怪しそうですし、なにより直6とロータリーと2基も開発して使いこなせますかね?
そう考えると直6をやめてREに絞る?うーんそれはきついギャンブルですね。

でも現在開発中のFRのシャシーを活かすのなら、RE+HVでプレミアムスポーツカーでしょう!長年噂のラグジュアリースポーツRX-9!もしくはコスモですね。

 

幽霊のようなロータリーエンジン

結局出るのか出ないのかわからないRE車、幽霊のような宇宙人のような、居るのか居ないのか出るのか出ないのか謎めいた存在ですが、個人的には出て欲しいとは思います。
でも今のマツダの台所事情考えて、ロータリースポーツを出すような大博打が出来るのか疑問ではありますよね。

でも間違って発売されたら、出た直後はバカ売れしそうです。でも2年目から一気に落ち込む未来が・・・、スポーツカーあるあるですね。
宝くじのように当たった妄想で楽しんでるようで虚しいですが、それでもやっぱ令和の時代に作られたロータリーエンジンのスポーツカー、見てみたいですね!

 

kiro0315.hatenablog.com

 

 

ボケてもきっと忘れないよ!Vol.3(恐怖の洗礼AZ-1)

脳裏に焼き付いたクルマの思い出をだらだら書くだけの「ボケてもきっと忘れないよ!」もVol.3です。
思い出して書くだけなので楽ですね。
その思い出ですが、今回紹介するクルマは幾多の恐怖体験をもたらしてくれたバブルが生み出した伝説のクルマ、当時走る棺桶なんて言われた「マツダAZ-1」です。

 

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マツダAZ-1 ※これはイメージです。

走る棺桶というかナンバー付きおもちゃ

これは僕が昔勤めていた会社の取引先の担当が乗っていたクルマで、当時プライベートでも良くしてもらっていたのでちょくちょく遊んでいました。
そんなある日遠出をすることになりお客さんのAZ-1に乗せて貰うことになります。
今回は自分では運転せず助手席の話なのですが、実は一番脳裏に焼き付いてるクルマです。

ざっと地獄車もといAZ-1を説明すると、バブルで我を忘れたマツダが調子に乗ってオートザムというブランドを立ち上げて作った軽スポーツカーです。
全長3mちょっと重量720kgのボディに64馬力の直列3気筒のターボエンジンをミッドシップにマウントしており、もちろん2シータでドアはまさかのガルウィングと、本気なのか冗談で作ったのかよくわからない、考えようによってはスーパーカーと言えなくないか?と脳がバグるようなスポーツカーでした。

 

初対面からカマしてくれました。

まぁ現役当時でもあんま売れてなかったので見ることも少なかったのですが、まさか乗ってる人が居るとは思わなかったので「どこか遠出する時はAZ-1で行きましょう!」と頼んだのが悲劇の始まりでした。
当日現れたそのクルマは結構走り込まれており、そのボロさ加減は風格さえ漂うほどでした。
では早速と中途半端に重いガルウィングを持ち上げて乗り込もうとすると背中に衝撃が!助手席のドアのダンパーがヘタっていたので、重力のパワーをまとったドアが僕の背中を襲ってきました。
地味に痛いよこれ。

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マツダAZ-1 ※これはイメージです。

「そうそう、ダンパーへたってんですよぉ」と笑いながらドアの根本にソケットレンチを噛ませドアが落ちないようにしてましたが、これはこれで不安感を煽ります。
ドアの先端が断頭台のように刃が付いてたらザムっと僕の体真っ二つですよ、そんな事ありえませんが有り得そうなオーラを放つマシンAZ-1。初っ端から嫌な予感全開です。

 

正直遅いわりにゃ怖い。

早速走り出すんですがたった660ccのエンジンのくせに真後ろから唸り声を上げうるさいです。そしてなんだか熱いです。
あれほど狭いと感じたCR-Xがサルーンだったのでは?と思えるほど息苦しく狭いコクピット。挙げ句エアコンも故障で効かないので窓を開けようと思うんですがこの窓も小さい、酔って吐きそうになっても頭も出せないほどの小窓です。もし走行中に酔ってしまったらガルウィングドアを開けてのエクストリームゲロしか手段は無いです。

灼熱と騒音で悶絶する僕をよそにひたすらスロットルを開けるドライバー、メキメキミシミシとエンジンの唸りとともにボディも唸ります。怖いぜ!
正直ターボとは言え660ccの64馬力なので速くはないです。しかしアホほど低いので割りと、いやかなり速度感はあります。RX-7も大概アイポジションが低いんですがこれは台車に座ってる感覚なので更に怖い、というかこれ本当に台車にエンジン付いてるような感覚ですね。サスも仕事してるのかどうか怪しい。
とは言えしばらく乗ってると慣れてきたのか横乗りでも面白くなってきます。こりゃどこかのタイミングで運転させてもらおうかなぁとか思ったり。

 

やっぱ乗らない(いや乗れない)

目的地は割と遠いので高速道路に上がるんですが、ここで更にワンクラス上の地獄を味わいます。
速度が上がるに連れ予想通り会話ができないほどにうるさく熱い、とにかく背後が熱い、カチカチ山ですよ。たぬきに親近感湧きましたよ。
あと他人の運転ってやっぱ自分とリズムが違うので怖いんですが、そこで飛ばされると更に怖いです。

悪い事にこの人がそのよく飛ばす人で、バシバシアクセル踏んでガンガンハンドル切っていくんですよ、まぁ運転は上手いほうなので死なないだろうなと思ってた時でした。
走行車線から追い越し車線へしなくてもいいのにスパッと車線変更をして、猛烈に挙動が乱れたわけですよ。スパッとと言ってもまぁ素早い車線変更レベルだったんですが、僕は見逃しませんでした。奴は確実にカウンターを当ててましたね。

なんで車線変更でカウンター当ててんだと脳内の叫びを飲み込み「いやいや、そう言う運転もういいですよwww」と牽制したつもりだったんですが、当の本人も結構焦っていて「いやぁスピンしかけましたねww」と苦笑い、わざとじゃなかったなんてやっぱこのクルマ怖い。その瞬間運転させてくれって言う気はなくなりました。
助手席に座ってるだけでこれだけメンタル削ってくるクルマも珍しいです。

 

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マツダAZ-1 ※これはイメージです。

走る棺桶伝説

ミドシップは限界は高いのですがスピンすると手がつけらない特性が有るんですが、AZ-1はステアリングギアレシオ2.2のクイックなハンドリングに、2.2m程度のショートホイールベースが相まって、限界の敷居が低いナチュラルに冷や汗がかけるハンドリングのようですね。

実際このクルマがどれほど大事故を起こしていたのかわかりませんが、横に乗ってるだけでもその類まれなる際どい実力は実感できます。
走る棺桶のうわさは伊達じゃないね。家路についた時生きて帰れて良かったと心底思いました。

無事生還した後、自分のRX-7(FC3S)を運転すると、圧倒的な信頼感としっかり仕事をする(様な気がする)カヤバのサス、なめらかに回るロータリーエンジン、素晴らしい!
日頃僕のRX-7を狭いとか煩いとか文句を言ってる会社の先輩や同僚に一度AZ-1を味わってほしいものです。これに比べたらどんなクルマも極上ですね。
家族に狭いとか乗り心地が悪いとか言われてるスポーツカー乗りの皆さん、一度家族をAZ-1に乗せてあげましょう!

バブルが生み出した熱狂のスポーツカーと言えなくもないAZ-1、あの時代の空気に乗って勢いだけで作ったようなAZ-1、確かにあのカートの様な乗り味はハマると病みつきになるんでしょうね。

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画像出典Wikipedia

マツダAZ-1

ボケてもきっと忘れないよ!Vol.2(軽くて軽いCR-X)

思ったのと違う!こういうセリフが出た時の事ってハッキリ思い出せます。
良くても悪くてもインパクトが有るので脳裏に焼き付くんですよね。良ければ歓喜、悪けりゃ失望です。では両方だったら?
今回は小波のようにそんな感情がささやかに上下した小さなスポーツカーの思い出です。

 

クーペ教の信者として洗脳の日々

僕はクルマが好きでよく職場にもクルマで行ってました。当然帰りは仲の良い同僚とご飯でも行こうよと僕のクルマに乗せてあちこち遊びに行ってました。
当時の僕の愛車はトヨタコロナクーペというクルマで、スポーツカーと言うよりはプチハイソカーでしたが、「次はこんなクルマが欲しい」とか「スポーツカーは楽しい」などと話しながら同僚を洗脳する忙しない日々でした。

僕の話術が達者だったのか同僚に素質が有ったのか、まんまとスポーツカーを欲する病に掛かってくれました。もちろん発病すれば症状が出るので、彼は程なくしてスポーツカーを本能の命ずるままに、文字通り何も考えず安くてすぐ買えたって理由で黒の2代目ホンダCR-Xを購入してしまいました。しめしめ。

納車の次の日に会社に乗って見せに来るほどのはしゃぎっぷりは、病状の進行具合の深刻さを感じさせ「将来有望だな」と思わず目を細めたものでした。

 

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ホンダCR-X SiR  ※これはイメージです。

CR-Xの印象

当時僕の周りはクルマ好きばかりで色んな車の話をしてたのですが、CR-Xはその小さく低いシルエットと黒が多かったのでゴキブリなどと呼んでたんですが、確かに低く小さなボディにテッカテカの黒はそう呼ぶにマッチしすぎてました。当時でも小さいなと思ったかわいい印象だったのですが、今見たら軽より小さく見えてその小ささが更に際立ちそうですね。

ゴキブリとは言いましたが二代目CR-Xのデザインは特にずば抜けた特徴は無いのですが、FFのファミリーカーの日常的な道具感と、クーペの持つスポーティさが相俟った入門スポーツカーにふさわしい気取りのないデザインで、今のホンダには無い嫌味のなさが光る秀逸なデザインで、スニーカーっぽいカジュアルさを感じさせボーイズレーサーらしいカッコよさですね。

 

噂通りのホンダ車

さて、仕事も終わり早速CR-Xとご対面です。
開口一番友人は「クラッチが重くて疲れた」とのたまったので、テンロククラスでクラッチが重いだと!と早くも緊張のレベルが増しいやが上にも期待が高まりました。しかし実は彼が教習所以来MT車に乗ってなかったのを僕はこの時知るよしもありませんでした。

そんな事を知らない僕の脳内では、クルマ雑誌で読んだ軽いボディにパンチの効いたZC型エンジンで筑波を驚異のタイムで暴れまわった昔の雑誌記事が脳裏をよぎります。なんと言っても当時FFでこんな速い車はそうはなく、今大人気のAE86なんてCR-Xのインパクトの前では完璧に空気でした。

こいつは油断できない!そう思いながらドアを開けると・・・軽っ!4ドア?と思うほど軽いドアでしたが、まるでレーシングカーだぜと勝手に思い込み乗り込みます。べチーーーン!一斗缶を蹴ったようなこれまた軽い音でドアが締まります。ホンダ車ってやっぱ色々軽いんだなと妙に関心しながらクラッチを踏み込むと・・・軽っ!え?このクラッチってゴム止め?と思うほど軽っ!僕のコロナクーペの半分以下の軽さでしたねぇ。


軽く軽〜く

日頃スポーツカーに乗らない人間の言うことは当てにならない、今更それに気づいたのでもう期待もせずにエンジンを掛け走り出します。
軽っ!走り出してすぐわかる車体の軽さ、そしてそれを感じさせる車内のサラウンドで響くミシミシ音!やっぱホンダはボディが・・・と思いながら850kgという車体の軽さと頼りなさを感じながら軽いクラッチを踏んでどんどんシフトアップ。
この作業がまた軽い!よく軽トラが面白いっていう人いますけど、それに通じるタッチの軽い操作感ですね。

大通りに出たのでアクセルを踏み込んでやるとこれまた軽っ!いやぁボデイの軽さも有るんですがエンジンが回る回る!ターボのようなドンと来る感じが好きな僕でもこれはいい!と興奮!ボディが軽いのでこう色々エンジンの仕事も伝わってきます。

このエンジンの吹け上がりがサスやボディの作りを上回った感じ、バイクですね!クルマはバイクと違って椅子にドッと腰を落とし四輪で支えられたどっしり感があり、エンジンも前方か後方の遠くに有りますが、バイクは跨った直下にエンジンが有り、そのエンジンを囲むフレームに引っ掛かるように乗るので、まるでエンジンを抱え込むような形で加速やコーナリングとなります。要はバイクの乗り味ってエンジンに乗っかってる構造上エンジンそのもの味を相当受けるんですね。

ところがクルマはエンジンとドライバーの間に色んな操作系が干渉してバイクより曖昧になってます。でもCR-Xは違いました。メキメキ唸る頼りないボディにやたら跳ねる社外サスの影響もあってか、エンジンの躍動がダイレクトに感じられました。
850kgという軽さもさることながら、FFはステアと駆動輪が同じなのでそのへんも相まって一層そう感じさせたのかも?
ともかくCR-Xの全ての軽さに合点がいきました。やっぱこれはバイクだ!

 

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ホンダCR-X SiR  ※これはイメージです。

ホンダのNAって評判だけのことは有るね。

未だに僕はターボ派でNAはあんま好きでは有りませんが、後にも先にもこりゃ楽しいなぁと思ったNAはCR-Xだけですね。S2000なんかも評判のよいよく回るエンジンですが、乗ってるとその振動と相まって「いつまで回ってんだよ、怖いよ」って感じでした。CR-Xのカジュアルな面白さに比べると真面目すぎで速すぎでしたね。

余談ですがCR-Xを運転してる最中、散々「やっぱホンダのツインカムはスゲーな!「ホンダのツインカムは楽しいな!」「ホンダのツインカムはよく回るな」「ホンダのツインカムだけは良く出来てるぜ!」とツバを飛ばしながら叫んでたんですが。彼のCR-Xは1.5XってグレードでエンジンはSOHCでした・・・。
車好きを気取ってこれは恥ずいです。あんまバカスカ回るので絶対ツインカムだと思ってましたよ。しかしこの事実、自分のクルマがワンカムと知れば同僚もがっかりし、知ったかの僕の化けの皮も剥がれるWの悲劇なので今でもこの事実は封印しています。

ながなが書きましたがターボ信者の僕としてはD15エンジンで良かったですよ、B16だったら危うくホンダNA教信者になっちゃうところでした。
巷じゃ馬力至上主義が幅を利かせてますが(まぁ僕もですが)このクルマって105馬力なんですよね。でもぶっちゃけこんな運転してておもしろい車もそうなかったです。
100馬力有ればクルマって十分楽しいもんなんだと痛感しましたよ。

今でも思い出してはこれにもう一度乗ってみたくなります、もちろんVTECのSiRじゃなくて1.5 SOHCのCR-X 1.5Xの方ですよ!

 



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kiro0315.hatenablog.com画像出典Wikipedia

ホンダ・CR-X - Wikipedia

生き残るパワーソースは電気か水素か

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トヨタカローラのイメージ画像です。水素エンジン車では有りません。

本日(2021年5月23日)富士スピードウェイスーパー耐久24時間で、水素エンジンを積んだトヨタカローラが24時間を走りきりました。
走りきったと言ってもレースの半分の12時間はトラブルなどでピットに居たのですが、リタイアせずそれなりの戦闘力でゴールしたのは素晴らしくないですか?
直列3気筒1.6Lターボエンジンで馬力は分かりませんが、ストレートを見る限り結構な速度だったので最低でも100馬力は出てそうです。

 

水素エンジンは使えるの?

過去にマツダが13Bエンジンベースで開発してた水素エンジンが109馬力だったので、スペック的には十分ですよね。
ちなみにこの13Bはガソリンでも回るエンジンで、ガソリンを使うとほぼ倍の210馬力が出ます、つまり今回のカローラのベースエンジンがGRヤリスのG16Eエンジンらしいので、単純に半分の出力だと135馬力程度なのですが、もしこのスペックで出れば車重さえ軽ければスポーツ走行には十分なエンジンですよね。

 

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水素ロータリーエンジンRX-8

発売されるのかなぁ

今回トヨタが水素エンジンでレースをしたのは、自動車メーカーとしてのカーボンニュートラルに対するアプローチの一つでしょうが、この水素エンジンはあくまでもパフォーマンスで、これを積んだクルマを発売するなんて話は出ていません。
とは言え無駄と揶揄されがちなモータースポーツから、積極的にカーボンニュートラルに対する回答を見出す姿勢って痛快ですよね。

さて水素エンジンですがガソリンエンジンベースで作れるのですが、コストがかかる割にはパワーが出せないのでクルマとしての魅力に欠けました。
かつてはマツダも水素ロータリーのRX-8をリリースしていましたが、リースで月40万円でした。
うーん、高い!

トヨタとしては将来的に水素エンジンをラインナップに据えて展開する目処はたってないはずですが、これからのメーカーとしてのスタンスを示したんでしょうね。
ボルボが2030年に完全EVメーカーになると表明し、ホンダを始め多くのメーカーがオールEVに舵を切った中、トヨタは他と違うアプローチでブランド価値を見出す作戦だと思います。

 

水素エンジンを使ったイメージ戦略?

トヨタの豊田社長も完全EV化に異議を唱えてましたし、メーカーとしてのキャラクターも他社と変えられるので、ブランディングとしては一石二鳥ですね。
脱線しますがブランディングには色んな方法が有り、商品性や信頼性で売る差別ブランディング(比較ブランディング)や五感などの体感を重視して商品を欲しいと思わせるエモーショナルブランディング、企業の顔を作りそれをイメージリーダとしてその共感性を戦略に組み込むアイコニックブランディングが有るんですが(細かく言えばもっと有ります)、今のトヨタはモリゾウこと豊田社長のキャラを売りにしたアイコニックブランドがまず成功してますよね。

だって多くの自動車メーカーの中でも豊田社長はパッと出てきますよね。しかもハイパワーエンジン好きモータースポーツ好きなんてキャラはクルマ好きの琴線にも触れそうです。
アンチトヨタで他のメーカーが好きなんて人でも、自分の好きなメーカーの社長は知らないけど豊田社長は知ってるって人多いんじゃないですか?
そこに来てこのEVの流れにあえて挑むかのような水素エンジン推しは、内燃機関のフィーリングが好きな人には受けそうです。
ただ馬力がネックですけどね・・・。ともあれトヨタスープラ、ヤリス、86とスポーツモデルもリリースしており、エモーショナルブランディングとしてもクルマメーカーとしてわかりやすい方向性を見せていますね。

 

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じゃぁ水素エンジン出るの?

ここまでやったら水素エンジン出るのか?と思いますがどうでしょう?
やはり価格とインフラの問題はつきまといます。
アンチEVのガソリンエンジン大好きな人達は、EVの充電時間やインフラ、航続距離をやり玉に叩いていますが、これ水素エンジンにも当てはまるんですよねぇ。
充電時間はEVほど長くはなさそうですが、やっぱ航続距離とインフラはネックですね。
ちなみにS耐で走ってたカローラの1回の充填時間は7分程度だそうです。

では一番の問題のインフラですが、トヨタは今燃料電池車のMIRAIをリリースしており、これの流れに寄っては増えるかもしれませんが、現状ではEVの充電スポットの増える速度のほうが早そうですね。
多くのメーカーがEVへのスイッチを表明しており、これからもっと多くのEVが発売されればインフラも必然的に増えるでしょうね。商売になりますから。

 

水素仲間が増えれば或いは・・・

現状水素で走る乗用車って水素を使った燃料電池車のMIRAIだけですかね?
正直この状況ではEV相手にキツイです、かつてロータリーエンジンをモノにできたのがマツダだけだったので、開発競争が起こらず進化のペースが遅かったのですが、水素エンジンもロータリーエンジンと同じ流れに見えます。

大昔ビデオデッキ戦争でビクターが先行したソニーのベータのシェアを崩すため、VHS陣営を形成したように水素エンジンメーカーが増えれば、色んな開発競争で水素エンジンが進化し決着の行方がわからなくなりそうですが、さてどうでしょう?
マツダロータリーエンジンの開発状況がどうなってるのか、今の所レンジエクステンダー用のエンジンしか聞こえませんが、トヨタが本気で水素エンジン車をリリースして、この流れにマツダが乗れば面白いことになるんですけどねぇ。

ま、これは単なるクルマ好きの妄想なので、現状を見れば未来の自動車はEVの流れになるんでしょうが、水素自動車が覇権を握った世界線も悪くはないと思うんですが、どうでしょう?

画像出典Wikipedia
トヨタカローラ
水素ロータリーRX-8

kiro0315.hatenablog.com

やる気の○○が無い!!!

今週のお題「やる気が出ない」原因はなんだ!

気がつけばもう5月、あれ?ちょっと前に正月だったのでは!?という枕、オッサンなら必ず言ってるはず。
年々時間の流れが加速してる気がして、自分だけ光速に近い速度で活動してるのでは?と思ってしまいますが、この月日の流れの早さに比例してやる気もなくしてる気がします。

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やる気がないと日々ダラダラ過ごすので、中身のない時間を消費して1日が過ぎますよね。
ほら日曜の今日も気がつけば23時ですよ、ついさっきお昼ごはん食べた気がしたんですけどね。うーん、僕キャトられてたんでしょうか?

一説に寄ると歳を取れば取るほどその自分の生きた時間を分母にした時の1日の時間が小さいので、体感時間が短く感じるそうです。
50年生きた人は1万8千日以上生きてるので、5千4百日しか生きてない15歳の人より24時間消費する事に慣れてるんだとか。

確かに最初は遠いなと思ってた道のりも毎日通ってると遠くに感じなくなりますよね。
慣れって怖い!その慣れが無駄な時間を過ごさせてるのかと思うと何かしなければという焦燥感に包まれますね。(ごく、たま〜にですが・・・)

それに加えて多くの社会人は日々の仕事をルーチン化させてこなしてるので、変化もないんですよね。
色々覚えることや学ぶことが多かったり、日々環境が変化すると1日の密度も違うので時間の感じ方も違ってきそうです。
またそんな張り合いの有る生き方をしてればやる気も出てこようってもんですよね。


僕はやる気の元が絶賛ロスト中で困ってます。

さて僕ですが2年前まではまぁやる気が有りました。
ま、仕事は嫌いじゃないので面白おかしくやってるんですが、昨今のコロナ騒ぎで僕の仕事も落ち込み気味です。
では張り合いのある趣味が有ればと思うんですが、その趣味だったクルマが盗まれてしまい大気圏に突入したスカイラブ並に燃え尽きた感じです。

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愛車通称セブンことRX-7。手は掛かったんですが楽しい車でした。

僕の買ったクルマは色々問題が有り、あれしたいこれしたい、ああするにはどうしよう、こうれやればうまくいくのか?と仕事そっちのけでクルマのあれこれを調べたり考えたり、はたから見ればさぞや仕事熱心に見えたでしょうね。何にせよ深くのめり込める趣味はやる気の起爆剤にはなりますよね。

 

続く趣味と続かない趣味

そもそも僕は中途半端に色々かじるのが好きなので、写真や模型作りにもハマり時間があれば色々やってましたが、伸びしろの有る間は面白いんですが頭打ちになるとちょっと飽きてしまい、趣味が停滞しちゃいます。
とは言えお金があれば欲しい機材を見つけて買うという、コレクター心理を満足させられるので割と楽しめるんですが、自由に使えるお金なんてそうそう無いですよね。

それで気づいたんですが、安易に目標を設定したくなる趣味って夢中飽きの諸刃の剣なので、有りもしない幻の才能を頼りに目標を立てると、自分の才能の天井に手が届いた時に行き場を失ってヤバいです。

 

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例えばクルマが趣味で走るのが好きならサーキットに行きたくなるんでしょうが、F1レーサー気取りでタイムに異常にこだわると飽きが早い気がしますね。
それでもお金があればタイヤを変えたりエンジンパワーを上げて、マシン任せでタイムを詰める醍醐味が味わえますが、これ結構お金が要ります。
サーキット通うんならタイムを意識せず楽しむ余裕は大事かなぁ。
そう考えるとドリフトって落とし所としてはいいのかも?

身の丈に合わない蟻地獄的な目標も特になく、ボロい車をコツコツ修理する整備や、クルマをのんびり走らすドライブという生活に彩りを添える程度にセブンと戯れてた時間は悪くなかったですね。
無理せず何かを楽しんでれば、それが張り合いになってやる気の好循環が起こり楽しいです。
ええ、クルマが盗まれるまではね・・・

 

やる気が出ないのはこれだ!

セブンが無いのなら空冷ポルシェでも買えばいいじゃない、きっとマリー様ならこう仰るんでしょうけど(実際マリー様「パンがないのなら…」って言ってなかったそうですが)、あいにく現在盗まれたセブンのローンを虚無感に包まれながら払っており、更に先の見えないコロナ禍にあってはおいそれとお金を使う気がおきません、あっこれってやる気がないってことですね。来ましたやる気が出ないマインド。
これです!このお金がない!は結構やる気の無さに繋がりますよね。


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まぁ実際お金は無心に貯めてるんですが、先のことを考えるとやっぱ気軽にお金使えないです。
僕はバブルが燃えカスだった頃に社会人になったのですが、その頃でも景気が良かったので使ってもまたお金が貯まっちゃうんですよ、だからバンバンお金を使っててそりゃアレコレやりたいことも有りましたね。
金がなきゃなんもできんのか?と怒られそうですがお金を貯めてて気づいたんですよ、ちょっと何かをすればお金が減る事実に!

減るといっても些細な金額ですが、去年リモートワークで家にこもっててそりゃお金を使わなかったので、財布からお金が消えるのが嫌で嫌で・・・
こうやってやる気が無くなって行くんですって言いたかったんですが、よく考えれば僕お金を貯める気は有りましたね!使う気がなかっただけで。

危ない危ない、お金を使う事がやる気と勘違いするところでしたよ。
僕も資本主義に毒されてましたね。さて明日からも倹約!倹約!

ボケてもきっと忘れないよ!Vol.1(バイクのようなGT-R)

いい歳になると物事が予想の範疇に納まるので「ほら!やっぱりね!」っとニチャアっとしてやったりとなるのですが、予想を覆されると新しい世界を知った喜びにチャクラがパックリ開く思いです。

 

 

予想してたけど体感するとやっぱ違う!

さてクルマ、取り分けスポーツカーの醍醐味はスタイリッシュなデザインも有りますが、それ以上に他のジャンルのクルマには無い刺激的な走りですよね。
そんな走りで予想を覆す体験は印象に残り、思い出補正も相まって海馬もしっかり管理してくれます。
自分のクルマは長く乗ってると慣れるので衝撃が薄れるもんですが、亡霊のように蘇る鮮烈な過去の記憶は将来介護施設で、さっき食べたばかりのご飯の催促と同じレベルで喋りだして、介護士をうんざりさせる自信アリです!
( ー`дー´)キリッ

とは言え今回の話は思い出と言ってもそんな昔ばなしではなく、比較的新しい4年前の2017年なので話としてはフレッシュなので、思い出補正のバイアスも少なく比較的信憑性の高い思い出となります。

 

日産の例のやつ

クルマの持ち主はY君、高校からの友人でバイクもクルマも好きで今でも仲良くしており、なかなのクルマ好きなので色んなクルマに乗っていました。
彼は東京の大手外資系の会社に勤めてていてとにかく羽振りがよく、結構いい車を新車で買って未だにバブルを引きずってます。
クルマ好きなので関西に帰ってくる時はクルマに乗ってくるのでチャンスとばかりに乗りました。

彼の自慢の愛車は日産が世界に誇るスーパーカーキラーの日産R35 GT-Rです。
第一印象はデカイ、ただただデカイなぁと言ったところでしたが、やはり色んな情報をあちこちで仕入れてるので、なんとも言えない凄みも感じます。

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友人の日産GT-Rです。

よく芸能人はオーラを感じるとか言いますがこれ先入観ですよね。日本で大物芸能人と言われてても海外に行けば誰も知らないので総スルーですよ、そうなると「オーラを感じた」なんて言ってる人はどんな超感覚の持ち主なのかと。
さて僕の感じた凄みは先入観だったのでしょうか?

 

先入観じゃなかった!

クルマのスタイルとしては3ボックスのノッチバッククーペなので、スーパーカーのようなひと目見て感じる異質な雰囲気はないですが、やはりボンネットのインテークや地面に触れそうなフロントスポイラーからはこれは速い!と思わせるに十分です。
直線基調のスパっとしたシルエットはスカイラインから離れたとは言え歴代GT-Rの系譜も感じますね。

室内はセミバケットのシートなのでタイトな感じがしますが、アイポイントは至って普通。スポーツカーに乗ってるって高揚感より、乗りやすそうで普通ってのが乗った印象で、内装の雰囲気も包まれ感のあるタイトなデザインが好きな僕には、これも普通って印象ですね。

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とは言えこのクルマは走り出した瞬間からおっとなりました。つま先立ちでツーーーつ進むような、なんというか抵抗感のないような走り出しはアイポイントが高いからかな?と思ったんですが、ボディ剛性の高さからくる無駄な振動がなかったからですかね。
これだけでも高い車は違うなと思いましたが、加速性能は更に価格の高さを感じさせました。

 

バイクに乗ってた頃を思い出す加速感

高速に乗って合流でドン!とアクセルを踏んだ瞬間の加速感は学生の頃初めて乗った2サイクルのロードスポーツバイクのそれを思わせて、景色がこっちへすっ飛んできます。
こりゃ怖い!実はアクセル全開ではなかったんですがあの加速はヤバいわ。
バイクはマシンにしがみついて軽さとパワーに物を言わせてかっ飛ぶ感じが怖くも有り痛快ですが、鉄の塊に包まれてシートにどっしりと腰を下ろしてるクルマで感じるバイク並みの恐怖感。
このクルマ聞けばコンピュータを替えていてパワーも結構上がってるそうです、ノーマル時でも十分速いだろうに何やってんねん!

とまぁ、実は感想はこれだけです。GT-Rの真骨頂のコーナリングなど味わってません、ただただ加速が凄かった!ヤバかった!怖かった!
ちなみに彼に一度僕のRX-7(FD)に乗せたこと有るんですが、笑うほど遅いそうです。ちょっとガッカリですがこれが現実。
もしRX-7が順調に進化してFG3Sなんてのが出てたらどうだったんでしょうかね?

余談なんですが、Y君GT-R以外は外車を買おうと思ってたらしく、ランボルギーニアルファロメオマセラティ、ポルシェ、BMWなども乗って回ったそうなんですが、その時の試乗の話が興味深く、外車のディーラーは押し並べてクルマの面白さを伝えようと、エンジンやハンドリングが楽しめる「走って感じる」部分を押してくるんですが、日産はとにかくGT-Rに乗せたくないのか消極的だったそうです。
簡単に試乗はさせないしさせてもあれするなこれするなと煩かったようです、それに引き換え外車ディーラーは積極的に踏んでいきましょう!ってノリだったようで、こんなところにも日本車と外車の違いが見え隠れして面白い話でした。 

今はもう乗れないY君のR

僕のRX-7はどっかのアホが盗んでいってもう乗れなくなったんですが、実はY君のGT-Rにももう乗れなくなってしまいました。
なぜなら2019年の大雨で水没して廃車になってしまったようです。
昔はよく山道を一緒に走りに行った仲ですが、GT-RにこてんぱんにやられるRX-7を見ずに済んだのは良かったけど、見れたほうが幸せだったなぁ。

いやぁそれにしてもGT-Rは速かった、ありゃやっぱスーパーカーですね。



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