アホなタイトルですが至って真面目です。
去年辺りからですが10〜15年前の中古車雑誌を載せて、この頃だったら安く買えたのにってTweetをよく見かけます。
正直ここ最近の90年代スポーツカーの高騰っぷりはビットコインかよ!って思う程よくわからない怪現象なのですが、勢いはまだまだ続きそうです。
3年前に僕はRX-7(FD3S)を買ったんですが、1999年式のポンコツが130万円でした。この時も値上がりし始めてたのでヤバいと思って慌てて買いました。
今じゃボロでも250万円くらいですよ、FDを盗まれてからたった2年ですがもう買う気がなくなっちゃいました。
しかしFDなんてかわいいもので、スカイラインに至っては2LのNAエンジンですらちゃんと値段がついてます。当時僕らは150馬力程度のスカイラインの存在理由が分かりませんでしたが、それも昔の話で今や貴重なスカイライン。
今の若い子はこのRB20DEの34スカイラインでも有難がるようですが、その返す刀でAE85を小馬鹿してるのを見ちゃうと、ちょっと苦わら団の一味になった気分です。
値段を釣り上げたのは誰?
理由は色々言われてます、もともとレースゲームでうっすら人気があったのに加え、映画の影響でアメリカを起爆点に海外で90年代のスポーツカー人気が弾け、今や香港やアジアの金持ちも買い漁ってるようです。
こうなると10年前まで静かだった日本の市場も浮足立ちますよね。
10年前まで買おうと思えばいくらでも買えたクルマがみるみる急騰して手が届かなくなってしまい希少性を増します。そなると不思議なものでそこに価値を感じます。これは手に入りにくい状況に逆らいたくなる心理と言われており、希少性と心理的リアクタンスと言われています。要はこれが働いてみんな急に欲しくなるんでしょうね。
僕もFDが欲しかったので買ったのですが、熱狂的に欲しかったというよりFCに乗ってたからFDにも乗りたいなぁ程度でした。
僕が若い頃は今と違って新しいクルマや新技術が次々出てきてたので、古い車にさほど興味もありませんでした。僕以外の当時の若者の多くはそうだったんでしょう。
なんだか今の若い人はこの乱痴気騒ぎに飲み込まれてる気もしなくはないです。
過去に釣られると未来を見失うかも
前述した希少性と心理的リアクタンスに足を引っ張られると痛い目を見るんじゃね?と最近思ったりします。
というのもFDもスカイラインもスープラも10年前までは「気軽に買えた古いクルマ」でした。
ということはこれの希少性に目を奪われて今買える車を見逃すと、またしても同じ過ちを繰り返すかも知れないのでは?
ふぅやっとタイトルを回収できましたね。
僕は残念なことにエスパーでも預言者でもなかったので、90年代スポーツカーの高騰は予測できませんでしたし、当然この先の未来も予測できないですが、今手頃に購入できるスポーツカーがこのままの値段とは思えません。
奇しくも2030年半ばには内燃機関のみで走るクルマは発売されないと噂されていますし、近々施行される厳しい騒音規制で新しいスポーツカーはピンチです。
そうなればただでなくとも数の少ないスポーツカーはますます貴重です。
今買える安い中古スポーツカーを検索してみました↓
ざっとこんな感じです。2021年3月現在100万円を切る価格で売られてるスポーツカーです。
大体走行10万キロ以内で買えるマニュアル車です。(MR−Sだけ10万キロ超えてました・・・)
フェアレディZ(Z33)やRX-8、MR-S、CR-Zなど、謎人気で高騰してるスポーツカーの影に隠れがちなクルマですが、10年前のあのクルマたちのように油断をすれば謎人気で手が届かなくなりそうな予感もしなくはないです。
CR-ZはHVではありますがEV時代に突入すればマニュアル車は貴重になって、それなりに値段が上がりそうです。
この他にもマツダロードスターや86、BRZ、V35スカイラインも覚醒して値段が限界突破するかも知れないです。
なんとも思ってなかった幼馴染が異性にちやほやされ始め、突然遠い人になってから後悔しても遅いですよ!
10年後にこのブログを見てV6エンジンのフェアレディZってこんな安かったのか!と臍を噛む前に買って、大切に乗っておくのもアリじゃぁないですかね。