今日も暖機運転・・・(ヽ´ω`)

車が好きでブログをはじめました。特に根拠もなく妄想をゆる〜く書いてみます。

生き残るパワーソースは電気か水素か

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トヨタカローラのイメージ画像です。水素エンジン車では有りません。

本日(2021年5月23日)富士スピードウェイスーパー耐久24時間で、水素エンジンを積んだトヨタカローラが24時間を走りきりました。
走りきったと言ってもレースの半分の12時間はトラブルなどでピットに居たのですが、リタイアせずそれなりの戦闘力でゴールしたのは素晴らしくないですか?
直列3気筒1.6Lターボエンジンで馬力は分かりませんが、ストレートを見る限り結構な速度だったので最低でも100馬力は出てそうです。

 

水素エンジンは使えるの?

過去にマツダが13Bエンジンベースで開発してた水素エンジンが109馬力だったので、スペック的には十分ですよね。
ちなみにこの13Bはガソリンでも回るエンジンで、ガソリンを使うとほぼ倍の210馬力が出ます、つまり今回のカローラのベースエンジンがGRヤリスのG16Eエンジンらしいので、単純に半分の出力だと135馬力程度なのですが、もしこのスペックで出れば車重さえ軽ければスポーツ走行には十分なエンジンですよね。

 

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水素ロータリーエンジンRX-8

発売されるのかなぁ

今回トヨタが水素エンジンでレースをしたのは、自動車メーカーとしてのカーボンニュートラルに対するアプローチの一つでしょうが、この水素エンジンはあくまでもパフォーマンスで、これを積んだクルマを発売するなんて話は出ていません。
とは言え無駄と揶揄されがちなモータースポーツから、積極的にカーボンニュートラルに対する回答を見出す姿勢って痛快ですよね。

さて水素エンジンですがガソリンエンジンベースで作れるのですが、コストがかかる割にはパワーが出せないのでクルマとしての魅力に欠けました。
かつてはマツダも水素ロータリーのRX-8をリリースしていましたが、リースで月40万円でした。
うーん、高い!

トヨタとしては将来的に水素エンジンをラインナップに据えて展開する目処はたってないはずですが、これからのメーカーとしてのスタンスを示したんでしょうね。
ボルボが2030年に完全EVメーカーになると表明し、ホンダを始め多くのメーカーがオールEVに舵を切った中、トヨタは他と違うアプローチでブランド価値を見出す作戦だと思います。

 

水素エンジンを使ったイメージ戦略?

トヨタの豊田社長も完全EV化に異議を唱えてましたし、メーカーとしてのキャラクターも他社と変えられるので、ブランディングとしては一石二鳥ですね。
脱線しますがブランディングには色んな方法が有り、商品性や信頼性で売る差別ブランディング(比較ブランディング)や五感などの体感を重視して商品を欲しいと思わせるエモーショナルブランディング、企業の顔を作りそれをイメージリーダとしてその共感性を戦略に組み込むアイコニックブランディングが有るんですが(細かく言えばもっと有ります)、今のトヨタはモリゾウこと豊田社長のキャラを売りにしたアイコニックブランドがまず成功してますよね。

だって多くの自動車メーカーの中でも豊田社長はパッと出てきますよね。しかもハイパワーエンジン好きモータースポーツ好きなんてキャラはクルマ好きの琴線にも触れそうです。
アンチトヨタで他のメーカーが好きなんて人でも、自分の好きなメーカーの社長は知らないけど豊田社長は知ってるって人多いんじゃないですか?
そこに来てこのEVの流れにあえて挑むかのような水素エンジン推しは、内燃機関のフィーリングが好きな人には受けそうです。
ただ馬力がネックですけどね・・・。ともあれトヨタスープラ、ヤリス、86とスポーツモデルもリリースしており、エモーショナルブランディングとしてもクルマメーカーとしてわかりやすい方向性を見せていますね。

 

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じゃぁ水素エンジン出るの?

ここまでやったら水素エンジン出るのか?と思いますがどうでしょう?
やはり価格とインフラの問題はつきまといます。
アンチEVのガソリンエンジン大好きな人達は、EVの充電時間やインフラ、航続距離をやり玉に叩いていますが、これ水素エンジンにも当てはまるんですよねぇ。
充電時間はEVほど長くはなさそうですが、やっぱ航続距離とインフラはネックですね。
ちなみにS耐で走ってたカローラの1回の充填時間は7分程度だそうです。

では一番の問題のインフラですが、トヨタは今燃料電池車のMIRAIをリリースしており、これの流れに寄っては増えるかもしれませんが、現状ではEVの充電スポットの増える速度のほうが早そうですね。
多くのメーカーがEVへのスイッチを表明しており、これからもっと多くのEVが発売されればインフラも必然的に増えるでしょうね。商売になりますから。

 

水素仲間が増えれば或いは・・・

現状水素で走る乗用車って水素を使った燃料電池車のMIRAIだけですかね?
正直この状況ではEV相手にキツイです、かつてロータリーエンジンをモノにできたのがマツダだけだったので、開発競争が起こらず進化のペースが遅かったのですが、水素エンジンもロータリーエンジンと同じ流れに見えます。

大昔ビデオデッキ戦争でビクターが先行したソニーのベータのシェアを崩すため、VHS陣営を形成したように水素エンジンメーカーが増えれば、色んな開発競争で水素エンジンが進化し決着の行方がわからなくなりそうですが、さてどうでしょう?
マツダロータリーエンジンの開発状況がどうなってるのか、今の所レンジエクステンダー用のエンジンしか聞こえませんが、トヨタが本気で水素エンジン車をリリースして、この流れにマツダが乗れば面白いことになるんですけどねぇ。

ま、これは単なるクルマ好きの妄想なので、現状を見れば未来の自動車はEVの流れになるんでしょうが、水素自動車が覇権を握った世界線も悪くはないと思うんですが、どうでしょう?

画像出典Wikipedia
トヨタカローラ
水素ロータリーRX-8

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